割烹料亭ふじむら 女将さんのひとりごと
 
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大将・女将のひとりごと

手紙
◆おかえりなさい
 作成者: 女将

この秋、一年ぶりに長女がニュージーランドから帰って来た。
一年間の語学留学を終えて何はともあれ無事帰国した。

思えば一年前、えいっと送り出したものの、本音は何かと心配だった。
治安の良い安全な国ニュージーランドとはいえ本当に大丈夫なの?
病気はしていないかしら?食事はまともにたべているの?ホームステイ先とはうまくいっているの?変なムシはついていないだろうか・・・などなど・・・。
幸いこれといって病気もせず事故もなく元気で一年を過ごし、国籍を問わずいろんな国の人と出逢い、見聞も広め視野も広げたようだ。そしてひとまわり逞しくなって帰ってきた。

娘が旅立って半年過ぎた今年の4月、
私は「元気でやっている?」と思いきってニュージーランドまで陣中見舞いに出かけて行った。久しぶりの母との再会に娘はとても喜んでくれた(・・と私は信じている・・)いづみ(娘の名前)のママが日本からやってきたと到着したその日、友人達が集まってくれるというので、わたしは長旅の疲れもなんのそのと、現地のスーパーへ買出しに出かけ「日本のおふくろの味」を披露した。醤油と砂糖があれば和食はどこででもだいたい作れるようだ。献立はすき焼き、ポテトサラダ、甘く煮たお豆などである。  圧巻は冷凍してトランクに忍ばせた娘の好きな辛子明太子(本当は外国へ食品は持ち込んではいけないのでマネしないで下さい。)、デザートの白玉だんごまでテーブルにところせましと並べた。みんな喜んで食べてくれて私は子だくさんの母親のような気持ちになり満足した。異国で留学生同士、何かと助け合って暮らしている様子も伺え、よき友人達に囲まれていることを安堵、そして感謝した。

私の旅は飛行機の移動日を入れて七日間、つまりニュージーランド滞在は5日間、かけあしの旅ではあったが、娘とふたりで南島(ニュージーランドは北島と南島にわかれている)にも行ってみた。素晴らしい景色とフレンドリーな国民性にしばし日本での生活を忘れ、老後はこんなところで暮らすのもいいなあと思う。そして若者達を見て、自分自身の青春を重ね甘酸っぱく思い出したりもしていた。
楽しい5日間はあっという間に過ぎ私が帰る日がやってきた。オークランド空港まで送ってくれた彼女は別れ際、「ママ来てくれてありがとう!」と云って涙ぐんでいた。
予期しなかったその言葉で胸がいっぱいになった私は瞬時に、今してやれる事はただひとつと考え、またバックからお財布をとりだし有り金ぜんぶ娘に渡して・・・
「しっかりね。身体に気をつけるのよ」と・・・。(私は飛行機のチケットさえあれば家にたどり着けるのだから)・・・かくしてわたしは機上のひととなった。

日本へ帰ってから夫にその話をした。そしたら「まったく甘~い母親!」と一笑。
そうねちょっと甘すぎたかなと反省・・・。
しかし親心は誰も同じ、あの場面ではみんな私と同じことをすると確信している。

過ぎてみればこの一年はあっという間・・・
お正月ももちろんひとりは初めて、そして異国で22歳の誕生日も迎えた。何度かホームシックにもかかったと笑い話のように話す。ひと皮むけトンネルをぬけ、少し大人になった娘を嬉しく思う。・・・がしかし、完全に親の掌中から巣立つ日もそう遠くないことを私は知っている。彼女が生まれて22年、紆余曲折は色々とあったが私は子育てを充分楽しんだ・・・。神様から子供を授かり育てる事をゆだねられたのを今、心から感謝している

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