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長いこと「女将さん」をやっておりますて失敗は数多くありますが思い出しても申し訳なく思う大失敗がいくつか・・・・
どちらかといえば思い込みの強い方なので思い込んだ方向の修正がきかない・・ききにくい時があります。
ずいぶん以前のことになりますが、遠くからご親戚が来られるので美味しい魚を食べさせたいとご予約をいただきました。8名様だったと思うのですが、その日はいくつも宴会が入っていて多少小さめのお部屋のご用意しかできず、そのことをお話しすると
「いいのよ、狭くても家族だから。おいしいお魚を食べさせてね。90歳のおばあちゃんを連れて行くから・・・女将さんも逢ってね。」
というありがたいお言葉でした。
そんないきさつで私は当日90歳のおばあちゃまにお逢いするのを楽しみにしてお待ちしておりました。
宴席をご挨拶に伺っているうちにそのご一行様は到着なさいまして私もすぐお部屋へ伺いました。
引き戸を開けて正面にそのおばあちゃまがいらっしゃる、ああこの方だと愚かにも確信したのがいけなかった。
(お部屋を見渡してからご挨拶すべきだった・・・。)
つやつやした白髪を束ねられて綺麗な色の洋服を着られていてなんと素敵なシニア!
女性はこうでなくちゃと思ってしまいそしてその通りに口にだしてしまったのです。
「素敵なおばあちゃまですね。とっても若く美しく90歳にはとても見えないです・・・。」と。
そしたらその方は、
「90歳はあっち!私はまだ70代です」と手で示されました。私は手の示された方向へ手は畳につけた挨拶の姿のまま首だけゆっくりスローモーションのように90度左を向け移動・・・
・・・そしてその左方向の目線の先に本物の90歳のおばあちゃまがいらっしゃったのです。
ああ!万事休す・・・・
なんと言っていいかわからなくなりもうシドロモドロ何もいえなくなりました。
なにしろ私は70代の方に90歳にみえないなんて失礼なことを言ったのですから(本当に失礼な話です)
その場から氷のように溶けてしまいたかったです。
私は平謝り!(それしかありません)
自分の粗忽さをいやというほど恥じながらそれから数日どっぷりとおちこんだのです。
8しかしながら本当の90歳のおばあちゃまも素敵な方でした。)
以来当たり前のことですが言動には厳重注意しております。
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